バイヤー・ノブカワのヨーロッパ出張記
9月、ヨーロッパ出張にいってきました。インスタグラムではその様子を少しお伝えしていたのですが、こちらでもご報告させてください。
こんなところに行ってたんだ~。ヨーロッパってやっぱり素敵だなぁ。と思っていただけると嬉しいです◎
今回の出張は、フランス(パリ)→スウェーデン(イエテボリ)→デンマーク(コペンハーゲン)→フィンランド(ヘルシンキ)を10日程で移動した弾丸旅。乗り継ぎも合わせると、7回も飛行機に乗りました!さすがにヘトヘトになりましたが、普段味わうことのできない空気や出会い、全てが新鮮でした。
それでは秋の夜長のお供にでも、読んでいただけますとうれしいです。よろしくお願いします♪
歴史を感じる芸術の都、パリ
まず降り立ったのは芸術の都、パリ。建物がまるで彫刻作品のようで、どこまでも美しい景色が広がります。街から伝わってくる歴史を重んじる姿勢、世界を代表する観光地であることの誇り、そこに立っているだけでゾクゾクするような感動がありました。
パリに来た一番の目的は、世界最大規模の展示会、メゾン・エ・オブジェ。端から端まで見たら、1週間あっても足りないんじゃないかと思うほどの、とにかく広い会場。家具、照明、生地、雑貨、食器…世界中のブランドやメーカーの最新の商品がずらりと並んでいました。marimekkoやArtekなど、普段から取扱のあるブランドもたくさんあり、こういう場所で世界観たっぷりに展示されているのを見るとまた新鮮。cortinaでもこの世界観にできるだけ近づけるような売り方をしなければ…!と奮起したりもしました。
ここで新しく出会ったブランドやメーカーは、またいつかご紹介させてくださいね!
フランスでは1日お休みがあったので、モンサンミッシェルにも行ってきましたよ。パリからバスで往復10時間の長旅でしたが、そんなことは気にもならいほどの大興奮。ずっとずっと行きたかった場所というのもあったのですが、モンサンミッシェルのエキスパートとも言えるスペシャルなガイドさんのお陰で、モンサンミッシェルの様々なことを深く知ることができ、本当に大満足。一生の思い出となりました。
boras、almedahlsを生んだスウェーデン
次に訪れたのはスウェーデンのイエテボリ。ストックホルムに次ぐ大きな街です。同じヨーロッパではありますが、パリとはガラリと雰囲気が変わり、素朴だけど洗練された街、という印象。長く北欧の商品に触れる仕事をしているので、ホテルやお店のインテリアにはホームのような親近感も勝手に持ったり。でも、なぜこういったデザインが生まれたのか、その背景を垣間見えたような気持ちになりました。
私たちには憧れの北欧インテリアなんですが、ここでは日常。暮らすこと、生きること全てに機能美を追求し、デザイン性も自然と高くなる。長く暗い冬がある国だからこそ、そういったところに特化したのかもしれないな、とストンと腑に落ちた気がしました。
まずは長くお世話になっているborasの事務所にお邪魔してきました。事務所の中には普段見慣れたデザインがそこかしこに。ここで生まれているのか~と思うと感慨深いものがありました。
borasの取り扱うグレージュカラーの生地をコーディネート。いろんな柄があるけれど、色味を統一するとピタッとはまる。カーテン、テーブルクロス、クッションカバーなど家の中でもそういったルールを決めてコーディネートしても素敵ですよね。
夜はborasの方々に美味しいご飯をご馳走になり、他愛もない話でも盛り上がりました。普段商品だけを見ていますが、こうして作り手の方々と面と向かって話をすることは、いつまでも大事にしたいなぁと思っています。
続いて訪れたのはalmedahls。こちらも歴史のあるテキスタイルブランドです。ショールームにお邪魔しましたが、普段取り扱っている商品がブランドの中でのごく一部なんだと驚くバリエーションの豊富さ。カーテン生地だけでなく椅子張り地やカーペットなどもたくさんありました。
almedahlsの方にランチに連れて行ってもらいましたが、ここが絶品でした。スウェーデン料理が食べられる、地元のレストランでしたが、満席で大賑わい!港町でお魚が捕れるということもあり、お魚料理をいただきました。きっと日本人だれもが好きな味で、朝ごはんをお腹いっぱい食べた私でしたが、ぺろりと平らげてしまいました。 イエテボリに行かれる際はぜひ◎
自転車大国、デンマーク・コペンハーゲン
次に訪れた街はデンマークのコペンハーゲンです。また雰囲気がガラッと変わって、背筋がピッと伸びるような、かっこよくスッキリとした街並みでした。
そして驚いたのが自転車の多さ!自転車専用道路が完備されていたり、電車も自転車の持ち込みができたり、自転車が生活に深く結びついている印象でした。デンマークは坂が少ない街というのも、自転車が多い理由のひとつらしいです。
デンマークで訪れたのは、Rosenberg Cphのアトリエです。デザイナーであり経営者でもある、アンヌに初めて会ってきましたよ。全身黒の服にグリーンのボリュームのあるストールがおしゃれ!ずっと笑顔でいろんな話をしてくれる人柄にも、とっても惹きつけられました。あの素敵な数々のデザインが生み出されるのは、このアンヌのセンスや人柄なんだと思うと深く納得できるものがありました。
新作アイテムなどたっぷり見せてもらい、美味しいランチもご馳走していただき、お腹も気持ちもいっぱいになりました。
メルヘンな街並み、フィンランド・ヘルシンキ
最後に訪れた国はフィンランドのヘルシンキ。駅前こそ近代的な建物もたくさんありましたが、街の中にずんずん入っていくと、かわいい建物が軒を連ねます。建物の色がかわいいんです。淡いピンクやイエローなど、今回訪れた国の中で一番メルヘンに感じました。
ここではハビターレという展示会に行きました。メゾン・エ・オブジェに比べるとずっと規模は小さいですが、その分小さなブランドや作家さんなどのブースもたくさんあり、ここでしか出会えない良さが凝縮されていましたよ。 出会いの詳細はまたいつか…*
marimekko本社の社食にもお邪魔してきました。食器もカトラリーもクロスも全部marimekko!なんて贅沢な空間。ここにいるだけで満たされるような、幸せな時間を過ごすことができました。社食は豪華で安い!marimekkoファンにはたまらない空間です。隣にはアウトレットも併設されているのも必見ですよ。私も鼻息を荒くしてお土産選びに没頭しました☆
◆おまけ◆
お酒が好きなので、各国のビールも色々と飲み比べしてきました。一番好きだったのはフランスのクローネンブルグ。デンマークのミッケラーも美味しかった。ミッケラーは東京にもお店があるみたいなので、東京出張の時に行く気満々です!
こんな感じでぐるりとヨーロッパ4ヶ国を旅してきました。弾丸でバタバタでしたが、やっぱりその商品が、デザインが生まれた背景を自分の中に吸収することはとっても大切だと再認識。海外だけでなく、自分で足を運んで話をして、じっくり取り扱う商品を考えていきたい。これからも確かなものをお届けしていきたいと思いますので、cortinaをどうぞよろしくお願いいたします!
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